熊本県警は12日、これまで確認された豪雨による死者のうち、60人の死因と発見場所を明らかにした。溺死(できし)(疑い含む)が50人で全体の約8割を占め、このうち屋内で見つかったのは31人だった。記録的な豪雨で河川が氾濫(はんらん)し、住宅への浸水被害や土砂災害が相次いだ。
熊本県はこの日、新たに1人の死亡を確認し、県内の死者は62人になったと発表。県警はこのうち調査中の2人を除く60人の死因と発見場所を発表した。
県警によると、溺死以外の死因は、窒息死の疑いが6人、圧死が2人、出血死の疑いと多発外傷が各1人だった。
球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で亡くなった14人はいずれも溺死で、施設内で見つかった。
窒息死の疑いのある6人のうち、2人は倒壊した家屋の下で、流れ込んだ土砂の中から見つかった。ほかの4人は土砂に埋まった状態で見つかったという。
県内ではこのほか、1人が心肺停止、6人が行方不明となっている。(田中久稔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル